こんにちは。きのです。
ご覧くださりありがとうございます。
HSP当事者として、体験談や学んだ知識を発信しています。
この記事は、私がブログを開設するきっかけとなった「HSP」についてお伝えする内容です。
疲れやすいし、考えすぎてしまう。
人に言われたことが気になって仕方ない。
こんな自分はおかしいのかな?
最近よく聞く「HSP」ってなに?
気にしすぎる自分もHSPなのかな?
メディアなどでよく取り上げられるようになったHSPという言葉。
「もしかしたら自分はHSPなのかも?」と悩んでいませんか?
この記事では、2021年にHSPを知ってから様々な情報を集めてきた当事者の私が、「HSP」についてわかりやすく解説します。
- HSPという心理学の概念についてのまとめ
- HSPに関わる環境感受性という理論についてのまとめ
- 参考書籍 など
この記事を読むと、HSPについて心理学における概念と環境感受性の2つの観点からの解説や、HSPの理解に役立つ参考書籍がわかります。
HSPは1996年にアメリカの心理学者によって提唱された概念であり、ひといちばい敏感な気質を持つ人のことをいいます。環境感受性理論などで説明ができます。
わかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
HSPとは?
- 心理学の概念として提唱
- 環境感受性理論との関連
この2つのポイントでHSPを解説します。
HSP概念についての解説
まず、HSPという概念について解説します。
HSP:Highly Sensitive Person ひといちばい敏感な人
アメリカの心理学者でセラピスト、エレイン・N・アーロン氏によって1996年に提唱された概念です。
人によって強い部分など程度に差はありますが、「DOES(ダズ)」という4つの特徴をすべて持つとされます。
HSPは世の中の約5人に1人の割合で存在するといわれます。
アーロン博士によると、犬や猫など動物たちの中にも、ある程度の割合で敏感な個体が存在するそうです。敏感な人が存在するのは自然なことだといえます。
敏感な人が存在するのはわかったけど、HSPって病気なの?
HSPは病気ではなく気質です。脳の反応のタイプと考えるとわかりやすいかも。
HSPは病名ではなく気質。病気や性格の問題などではなく、脳の反応の傾向ひとつと捉えるとよいかもしれません。
脳の扁桃体や脳神経のミラーニューロンとの関係などが研究されています。
HSPをひとことで表すと、「神経処理が深い人」といえると私は結論付けました。
病名ではないため、病院での診断は基本的に行われていません。書籍やウェブサイトにチェックリストが掲載されており、自己判断するかたちになります。
本当に自分はHSPなのか? 自称することを不安に感じるかもしれません。私もそうでした。自称HSPがよく思われないような風潮もSNS上ではみられることがあります。
しかし、自己理解の入り口として、HSPとの出会いは私にとって非常に重要な役割を果たしています。敏感な自分を受け入れて肯定し、自分を知りたい、自分の人生を生きたいと考えるきっかけになりました。
提唱者であるアーロン博士の著書には、セルフチェックリストが記載されています。数年前から話題になっている武田友紀さん著『「繊細さん」の本』にも、アーロン博士のチェックリストが紹介されています。
ちなみに私はアーロン博士のチェックリスト27項目中26項目に該当しました。HSPの傾向が強くありそうです。
また、以下の書籍には、著者が独自の研究により開発した、項目数の多いチェックリストが掲載されています。HSP入門書としてもおすすめの一冊です。
その他、検索すると様々な情報が出てきます。書籍やネット上の記事を読む、チェックリストに答えるなどして,、自分に当てはまるのか判断することをおすすめします。
さらに、HSPといっても敏感さの度合いは人によって異なります。敏感でありながら刺激を求める方も存在するといわれています。HSS型(刺激追及型)HSPと呼ばれるタイプの方です。
自分はHSPかも?と感じながらも違和感を抱く場合は、もしかしたらそのタイプに当てはまるのかもしれません。HSPのタイプについてはこちらの記事に詳しくまとめています。
環境感受性についての解説
次に、環境感受性について解説します。
HSPという概念については、環境感受性という理論によっても説明することができます。
- ネガティブな環境、ポジティブな環境、両方からの影響の受けやすさのこと
- 誰もが持つ特性であり、高い人から低い人までグラデーションがある
- 子ども期や思春期、青年期など形成期間が何度かあり、その際の養育環境により感受性の発達は左右される
- 生まれ持つ遺伝子や神経系との関連性なども研究されている
この理論に基づいて考えると、HSPは環境感受性が非常に高い人であるといえます。自分を取り巻く環境に良くも悪くも影響を受け反応しやすいのです。
HSPは「生きづらい」という言葉で表現されがちですが、環境の影響を受けやすいため、育った環境によっては自分の気質に問題を感じにくい場合もあると考えられます。
また、周囲からの影響を受やすいため、環境が自分に合わない場合は疲労感など「生きづらい」といわれる特徴が表れやすいのです。
環境とは、家庭や学校、職場などの場所、その場の雰囲気や人数、物の多さ、光や音など、自分を取り巻くあらゆるものを指します。
まわりの影響を敏感に受け取ってしまうなんて、なんだか大変そう…
そうですね。でも、良くも悪くも影響を受けやすい、つまりポジティブな側面もあるといわれます。
前述のように、不快に感じたり刺激を受けすぎるなど環境が自分に合わないと、いわゆる生きづらさを感じやすい傾向があります。SNSなどで「HSPは生きづらい」とよく表現される理由のひとつです。
しかし、環境感受性が高い人はポジティブな影響も受けやすいといわれます。「HSP=生きづらい」とは必ずしも言えないのです。
HSPだからといって、生きづらいわけではない。自分の特徴をよく知り、自分に合う環境を探すことが大切です。
また、感受性は人によってグラデーションのように高低があることを考慮すれば、自分と物事の感じ方が違う人がいることにも納得できます。
環境感受性については、こちらの書籍を参考にさせていただきました。HSPと子育てがテーマですが、前半部分は環境感受性の詳しい解説となっています。
監修の飯村周平先生は、心理学の観点からHSPや環境感受性を研究し、日本人向けのHSP尺度なども開発しています。大変わかりやすくおすすめの一冊です。
【まとめ】HSPは研究途上の概念
以上、HSP概念や環境感受性について簡単に解説しました。
- 1996年にアメリカで提唱された心理学の概念
- 約5人に1人が持つひといちばい敏感といわれる気質
- 環境感受性が高く、周囲からの影響を受け取りやすい人
- 治療対象となる病名ではなくあくまで気質
HSPはまだ研究途上の、解明されていないことも多く存在する概念です。しかし私の場合は、HSPと出会い自分と向き合うきっかけになりました。
疲れやすい、気にしやすい、どこか自分は他の人と違う気がするなど、生きづらさを抱えている場合。HSPについて調べてみると、私のように手掛かりが何か掴めるかもしれません。
HSPを知った私の体験は、以下の記事でより詳しくご紹介しています。よろしければあわせてご覧ください。
HSPの理解をよりアップデートさせた内容の記事はこちら。
最後に、記事を作成するにあたり参考にさせていただいた書籍を改めてご紹介します。記事作成のみならず、実生活でも大変役立ちました。
その他、おすすめの書籍はこちらでご紹介しています。
HSP関連書籍は、Kindle Unlimitedで電子書籍を読むこともおすすめです。毎月定額で200万冊以上が読み放題。無料体験できますので、ぜひお試しください。
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最後に、筆者のプロフィールと、活動紹介ページのブログ内リンクを掲載いたします。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
何か少しでもご参考になりましたら幸いです。