こんにちは。きのです。
ご覧くださりありがとうございます。
HSP当事者として、体験談や学んだ知識を発信しています。
こんなお悩みをお持ちではありませんか?
- HSPはどうして生きづらいの?
- HSPの生きづらさの原因はHSP以外にもある?
- 悩みや生きづらさの解消方法がわからない
HSPは気にしすぎるから生きづらいの?
HSPは生きづらいというイメージが世の中では根強いです。
HSPは決して生きづらいわけではないと言われても、それが信じられないほど多くの悩みを抱えている場合も多いですよね。
HSPさんが長年の悩みと向き合うにあたって、HSPのさらに深い部分にある生きづらさの原因を探ることが重要だと私は考えています。
この記事では、HSPさんが生きづらさを抱えやすい理由について、私の見解をご紹介します。
- HSPさんが生きづらさを感じやすい理由
- HSPさんの生きづらさを紐解くおすすめ本
この記事を読むと、HSPそのものよりも、その奥底にある生きづらさの原因を知るヒントが得られます。
細かく見ると多くの原因があると考えられますが、この記事では主な理由として、「刺激に敏感」「思考のクセ」「不安定な愛着」の3点に着目します。
HSPについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事からご覧ください。
わかりやすく解説しいます。ぜひ最後までご覧ください。
HSPが生きづらさを抱えやすい理由3つ
HSPさんの感じる生きづらさには、主に次のような原因があります。
刺激に敏感である
「刺激に敏感」は、HSP提唱者アーロン博士が定義する4つの特徴「DOES」のひとつ。
以上の「DOES」4つのうち、「O=刺激に敏感であること」がHSPの唯一の弱みだとアーロン博士は述べました。
つまり、他の3つは一見弱みと考えられることも多いですが、強みにもなるということです。
HSPさんは「刺激に敏感」だからこそ、光や音など物理的な刺激、また仕事をすることや人と会うなどの日常生活を刺激として受け取りやすく、疲れやすさや生きづらさを抱えやすいといえます。
シンプルにHSPだからではなく、HSPで「刺激に敏感」だからこそ、疲れや生きづらさを感じやすい状況になっている可能性が大いにあります。
思考のクセを持ちやすい
単にHSPだからではなく、影響を受けやすいHSPだからこそ、身につけてきた「思考のクセ」に気づく必要があります。
「思考のクセ」は、認知のゆがみ、認知バイアスなどの言葉でも近年表現されます。ご自身の日頃の考え方のクセが、自らを苦しめていることはありませんか?
思考のクセの一例を以下にご紹介します。
他にも悩みにつながりやすい思考のクセはたくさんあります。
もし自分を苦しめている思い込みに気づいたら、「それって本当かな?」と自分に問いかけて、必要のない思考のクセは「その考え方はもういらないよね」と手放すことを意識してみましょう。
長年身についた思考のクセを一気に手放すことは難しいです。少しでもゆるめることができればOKと、おおらかに考えることがおすすめです。
不安定な愛着
「愛着」という言葉をご存知でしょうか? 「大人の愛着障害」という言葉をお聞きしたことがあるかもしれません。
愛着スタイルという視点でコミュニケーションを捉えると、人にとってはじめての人間関係である乳幼児期の養育者との関係(多くは親)が、大人になってからも対人関係のベースになっているといえます。
愛着の不安定さは、人間関係の悩みを紐解く上で重要な手がかりです。
HSPの提唱者アーロン博士も、HSPが幼少期から育む愛着スタイルが、後に対人関係における悩みに影響する傾向があると著書などで述べています。
愛着スタイルは、専門家の方や書籍によって多少言い回しが異なる場合がありますが、主に次のようなパターンがあります。
私は「回避型」の愛着スタイルを自覚しています。対人関係において、親密になりたいのに関係が近づくことを息苦しく感じるような部分があります。
おそらく、幼少期に安心した家庭環境で過ごせなかったのでしょう。母親はいつも介護や家事で忙しそうにしており、困らせないように気をつけていました。
これは、アダルトチルドレンの特徴などにも関連する事柄です。
HSPの感受性の高さや養育環境など、様々な要因が複雑に絡み合って個人の愛着パターンは形成されていきます。
HSPだから愛着が不安定になるとは一概にいえませんが、感受性の高さが愛着形成に影響を及ぼす可能性は考えられます。
それほど養育環境に大きな問題はなくとも、その子自身の感受性の高さによって愛着に影響が出る場合や、反対に問題のある環境でもそれほど感受性が高くなく愛着に影響がない場合もあるそうです。
ご自身の愛着スタイルに課題を感じる場合は、幼少期の人生を振り返り捉え直すことで、大人になってからでも愛着を安定させることが期待できます。
HSPの生きづらさを紐解く参考書籍
上記でご紹介したようなHSPの生きづらさについては、以下のような書籍で学ぶことができます。
敏感すぎる私の活かし方
2020年出版。HSP提唱者エレイン・アーロン博士による書籍。2008年出版『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』の改訳版。
やや専門的な内容ではありますが、HSPを理解する上で必要な情報を網羅できる書籍です。
本記事でご紹介したような「DOES」の刺激に敏感であることや、HSPの愛着についても詳しく知ることができます。
単にHSPだからではなく、HSPである自分の抱える生きづらさを、書籍の内容と照らし合わせて深く考えたい場合におすすめです。たくさんのヒントを得ることができます。
HSPのためのハッピーアドバイス
2023年出版。精神科医である明橋大二先生による書籍。
HSPの鑑定から精神科医療を実践し、アーロン博士の書籍翻訳のご経験がある明橋先生による、最新のHSP解説書です。
本記事の「不安定な愛着」についての部分は、こちらの書籍を参考に作成させていただきました。書籍では愛着に関する解説の他、ご自身の愛着スタイルをチェックリストにより知ることができます。
また、愛着以外にもHSPの基礎知識や抱えやすい悩み、他者との境界線についてなど、様々な悩みと向き合うヒントが書かれておりおすすめです。
これって本当に「繊細さん」?と思ったら読む本
2023年出版。『「繊細さん」の本』著者である武田友紀先生と、精神科医の名越康文先生による対談形式で書かれた書籍です。
HSPさんが抱えやすい悩みについて、純粋にHSPが由来する部分と、そうではない生育環境や経験によるトラウマが関係する部分とをの見分け方や、それらを見極める重要性について知ることができます。
日本でHSPが広く知られるきっかけのひとつとなった『「繊細さん」の本』。その著者である武田先生自ら、その偏った広まりを危惧し、正しい知識を今一度周知させるための内容になっています。
HSPを知り少し気持ちがラクになったけれど具体的にどうすればよいかわからない。そんな場合にぜひ読んでいただきたいです。
その他、HSPや認知、愛着などに関する書籍は、Kindle Unlimitedで電子書籍を読むこともできます。毎月定額で200万冊以上が読み放題。無料体験できますので、ぜひお試しください。
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【まとめ】生きづらさはHSPそのものではない
以上、HSPさんが生きづらさを抱えやすい理由として、主に3つの個人的見解をご紹介しました。
- 刺激に敏感である
- 思考のクセを持ちやすい
- 不安定な愛着
HSPさんの抱える生きづらさは、ある程度共通する部分はありますが、人それぞれに複雑な要因が関係するものです。
HSPの知識だけでは解決できないような課題は、思考のクセや愛着など、様々な視点から紐解いてみてください。
最後に、筆者のプロフィールと、活動紹介ページのブログ内リンクを掲載いたします。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
何か少しでもご参考になりましたら幸いです。