こんにちは。きのです。
ご覧いただきありがとうございます。
本記事は、ポジティブ心理学とポジティブシンキングの違いについて解説する内容です。
こんな疑問はありませんか?
- ポジティブ心理学ってポジティブになる心理学?
- ポジティブ心理学ってポジティブになろうってやつでしょ?
- ポジティブ心理学とポジティブシンキングって同じ?
ポジティブって聞くと前向きになるようなイメージが…
ポジティブ心理学は比較的新しい学問です。ポジティブという言葉がもともと知られているため、ポジティブシンキングと混同する場合もあるかもしれません。
この記事では、ポジティブ心理学とポジティブシンキングの違いをわかりやすく解説します。
- ポジティブ心理学とポジティブシンキングの違い
- ネガティブ感情の捉え方に大きな違いがある
結論、ポジティブ心理学とポジティブシンキングは違うものです。
ポジティブ心理学は幸せやポジティブ感情について研究する学問。ポジティブとネガティブ、そのバランスを重要視します。一方でポジティブシンキングは、ポジティブを特に重要視する思考のことです。
ポジティブ心理学について知りたい場合は、こちらの記事からご覧ください。
わかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
ポジティブ心理学とポジティブシンキングの違い
ポジティブ心理学とポジティブシンキングは違うものです。
ポジティブ心理学は学問
ポジティブ心理学は、学問。幸せや幸福感、よりよい生き方、ポジティブ感情などについて、科学的根拠に基づく研究結果によって構成される知識です。
特徴のひとつとして、ポジティブという言葉が大々的に使われていますが、ネガティブ感情も大切に扱っています。
ネガティブ感情にもリスクに備えられるなどの存在意義があり、ポジティブとネガティブ、そのバランスを重視しています。
ある個人の中のポジティブ感情とネガティブ感情の比率は「3:1」程度が望ましいとされます。ネガティブな感情がまったくないことも危険だということです。
ネガティブな感情を受け入れた上で、裏付けのある知識でポジティブ感情を増やしてよりよい生き方を目指そうとする学問が、ポジティブ心理学です。
ポジティブシンキングは考え方
ポジティブ心理学はご紹介したように、ネガティブ感情も重視することを前提とした、ポジティブ感情を研究する学問です。
その一方で、ポジティブシンキングは、「どんなことがあってもポジティブに考えよう!」という思考、考え方のことをいいます。
ポジティブ心理学との大きな違いは、研究データのような科学的根拠宇は特にないこと、また、ネガティブ感情には着目しない傾向、このふたつです。
前向きに、ポジティブに物事を考えるのはとても大切なことです。しかし、「なんでもポジティブに考えよう!」とポジティブシンキングに偏りすぎると、ネガティブ感情を軽視するあまり、心がつらくなるかもしれません。
ネガティブな感情は、あってもよいものです。むしろ、感じるのが人として自然なこと。自分の心にあるネガティブな気持ちを、「そう思うんだね」と受け入れた上で、いかにポジティブな感情を増やしていくか。
ポジティブシンキングに偏りすぎない、ポジティブ心理学を参考にした感情のケアが、心身の健康には重要になってくると考えられます。
参考書籍
参考書籍の一例として、こちらの本をご紹介します。
『ポジティブ心理学が一冊でわかる本』
2015年出版。イローナ・ボニウェル著。監訳は、成瀬まゆみ先生。ポジティブ心理学実践インストラクター®通信講座の講師でいらっしゃいます。
また、ポジティブ心理学の書籍の多くは電子書籍でも読むことができます。Kindle Unlimitedなら毎月定額で200万冊以上が読み放題。読みたいテーマの書籍をぜひ検索してみてください。
【まとめ】ポジティブ心理学はネガティブも大事に扱う学問
以上、ポジティブ心理学とポジティブシンキングの違いについてご紹介しました。
- ポジティブ心理学は科学的根拠に基づく学問
- ポジティブシンキングは特に根拠はない考え方
- ネガティブ感情も大事に扱うのがポジティブ心理学
ポジティブシンキングで、気持ちを前向きに持っていくことも大切な場面はあります。
長い目で見れば、ポジティブ心理学の知識を活用して、ネガティブとポジティブ、両方の感情の扱い方を上手にしていくことが、心の健康を保つことにつながると思います。
ポジティブ心理学を通じて、よりよい生き方、考え方をぜひ身につけてくださいね。
最後に、筆者のプロフィールと活動内容のご案内を掲載いたします。
▼詳しいプロフィール
▼提供コンテンツなど活動一覧
最後までご覧いただきありがとうございました。
何か少しでもご参考になりましたら幸いです。