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読書感想

『その生きづらさ、発達性トラウマ?』【読書感想】不適切養育とポリヴェーガル理論の話

発達性トラウマ 記事タイトル画像 読書感想
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きの
きの

こんにちは。きのです。

ご覧くださりありがとうございます。

こんなお悩みをお持ちではありませんか?

  • 原因がよくわからない生きづらさを感じる
  • 明らかな虐待があったわけではないのに親との関係に違和感を感じる
  • 不適切養育や発達性トラウマについて知りたい など
読者さま
読者さま

普通に育ったはずなのに生きづらいのはなんで?

身体的や精神的なものなど明らかな虐待を受けたわけではないのに、大人になってからも生きづらさに悩む場合があります。その要因のひとつとして、不適切養育発達性トラウマの関連が近年指摘されています。

あなたが抱える生きづらさは、もしかしたら発達性トラウマによるものかもしれません。発達性トラウマについて知りたい方におすすめの本が『その生きづらさ、発達性トラウマ?』という書籍です。

この記事では、書籍『その生きづらさ?発達性トラウマ』の内容に基づき、発達性トラウマや不適切養育についてポリヴェーガル理論の観点から解説します。

本記事の内容
  • 『その生きづらさ、発達性トラウマ』書籍の紹介
  • 不適切養育や発達性トラウマなど、書籍から学んだことの解説
  • 本書籍をおすすめしたい方

この記事を読むと、不適切養育や発達性トラウマがどんなものか、生きづらさを感じる原因や対処法がわかります。子どもの自律神経の発育を促すという意味合いでは、子育て世代の方にもおすすめの本です。

私はこの本を読んで不適切養育について知ることで、自分の抱える生きづらさを紐解くきっかけができました。

当ブログ内でご紹介した書籍『「安心のタネ」の育て方』と関連する内容です。

『「安心のタネ」の育て方』はポリヴェーガル理論そのものをわかりやすく解説した書籍。一方で本記事の書籍は、ポリヴェーガル理論に基づき、人が抱える生きづらさを幼少期からの神経パターンと関連付けて解説するものです。

きの
きの

わかりやすくご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

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『その生きづらさ、発達性トラウマ?』書籍概要

きの
きの

はじめに書籍の簡単な概要をご紹介します。

基本情報

『その生きづらさ、発達性トラウマ? ポリヴェーガル理論で考える解放のヒント』が、書籍の正確なタイトルです。簡単な情報はこちら。

  • 2020年 初版発行
  • 著者:花丘ちぐさ
  • 発行者:小林公二
  • 発行所:株式会社春秋社

著者の花丘ちぐささんは、ポリヴェーガル理論やトラウマなどの専門家として活躍する、様々な資格や経歴の持ち主です。ポリヴェーガル理論関連や公認心理師などの資格をお持ちで、トラウマセラピストとしての活動していらっしゃいます。

また、A級英語同時通訳者資格もお持ちで、ポリヴェーガル理論などに関する多くの書籍を日本語訳しています。

目次

目次の大まかな内容です。

  • はじめに
  • 第1部 不適切養育と生きづらさ
  • 1 なぜ生きづらいのか?
  • 2 不適切養育と発達性トラウマ
  • 3 不適切養育を理解する
  • 4 人類の負の遺産
  • 5 トラウマは体に刻み付けられる
  • 第2部 神経系とポリヴェーガル理論
  • 6 ポリヴェーガル理論を理解する
  • 7 トラウマとポリヴェーガル理論
  • 8 ポリヴェーガル理論と発達性トラウマ
  • 9 神経系の状態から人を理解する
  • 10 発達性トラウマと神経系の仕組み
  • 第3部 トラウマからの解放
  • 11 トラウマ解放の実際
  • 12 セラピーを受ける
  • 13 発達性トラウマから自由になる
  • 14 トラウマ後成長を目指して
  • あとがき

第1部が不適切養育。第2部がポリヴェーガル理論。第3部がトラウマの解放。発達性トラウマについて3部構成で段階的に解説していく構成となっています。

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『その生きづらさ、発達性トラウマ?』を読んで学んだこと

きの
きの

この本を読んで発達性トラウマや不適切養育についてはじめて知りました。

発達性トラウマが生きづらさの理由のひとつかもしれないと気づく

発達性トラウマについて、書籍の本文を一部引用してご紹介します。

発達性トラウマとは、子どもの成長過程で起きてくるトラウマのことです。専門的には、幼少期の慢性的なトラウマによって生じる心身の不具合のことを「発達性トラウマ障害」と呼びます。

~中略~

また、子ども時代に繰り返しつらいことを体験したために発症してしまうPTSDを、「複雑性PTSD」と呼ぶこともあります。

『その生きづらさ、発達性トラウマ?』花丘ちぐさ著 P.11

トラウマやPTSDというと、一般的にはショッキングな経験が思い当たらない場合、自分とは程遠い出来事のように感じられるかもしれません。

しかし、いわゆる虐待のような強烈な体験をしたわけではなくても、発達性トラウマや複雑性PTSDの状態になる場合も大いにあるそうです。その原因は不適切養育。次の項目で詳しく説明します。

そして、トラウマは身体に残るといわれます。自転車の乗り方のようにうまく言葉では表せないような「手続き記憶」として記憶されます。ショックな体験を記憶としてはすぐに思い出せなくても、身体に反応として残っていて、大人になっても生きづらさとして表れることがあるのです。

私も自分自身が持つ「人の顔色が気になる」「人が怖い」などの反応が、この発達性トラウマに関連すると考えると腑に落ちる部分がありました。

不適切養育はどこにでもある

次に、不適切養育について書籍から引用します。

不適切養育は「マルトリートメント」とも言われており、WHO(世界保健機構)でも「チャイルド・マルトリートメント」と定義され、~中略~ 文字どおり、不適切な子どもの育て方のことです。子どもにとっては、おっぱいを飲ませてもらったり、お風呂に入れてもらったり、おしめを変えてもらうなどのお世話をしてもらうこと、「安全である」と感じさせてくれるやさしい働きかけがあること、成長の過程で、適切なお手本を示してもらうことなどがとても大切です。そうしたことが適切に行われていなかった場合、不適切養育となる恐れがあります。

『その生きづらさ、発達性トラウマ?』花丘ちぐさ著 P.10

不適切養育とは、子どもに望ましくない養育全般のことを指します。

はっきりとした虐待を受けたわけではない場合も多いため、「幸せな子ども時代だった」と本人は思いやすく、不適切養育に気づきにくい傾向があるそうです。

書籍で紹介される不適切養育の具体例をいくつかご紹介します。

  • 過干渉で子離れできない
  • 否定的な言動が多い
  • 無理にがんばらせる
  • 子どもに大人の愚痴を聞かせる
  • きょうだいを比較する
  • 子どもに夢を託して過度のトレーニングを強いる
  • 成績で人を判断しランク付けする
  • 不適切に性的な情報に触れさせる

これらは、書籍で紹介される不適切養育の具体例のほんの一部です。いかがでしょうか? 不適切養育は日常的に起こりうると感じていただけるのではないでしょうか。

養育者に上記の例のような偏った考え方がある場合、不適切養育として子どもに影響し、発達性トラウマや複雑性PTSDの要因になっていきます。必ずしも養育者自身に問題があったわけではなく、時代的な背景や世代間連鎖なども大いに関係していると考えられます。

まさに私自身も、何不自由なく育ったのに、なぜ家族関係や人間関係で悩むのだろうと長年考えており、その答えがこの本にあると実感しました。親自身に悪気はなくても、子ども時代の私に何か影響を及ぼすような関わり方が日常的にあったのかもしれません。

自律神経系の状態から自分や他者を理解する

不適切養育により身体に刻まれた記憶による発達性トラウマをケアする方法論として、書籍ではポリヴェーガル理論が詳しく解説されています。

ポリヴェーガル理論は自律神経系を「交感神経」「背側迷走神経」「腹側迷走神経」の3つに捉える新しい考え方です。詳しくは冒頭でもご紹介したこちらの記事で解説しています。

新しく2種類に分類された副交感神経は、「背側迷走神経」がひとりでリラックスするために、「腹側迷走神経」が人と関わるために働くとされています。

人間は生まれた時点で原始的な神経系しか持ち合わせておらず、上記のような副交感神経を他者(主に養育者)による働きかけで育んでいく、「協働調整」していくと考えられています。

つまり、幼少期に不適切養育により養育者が協働調整を促しづらい環境にあると、自律神経がうまく育たず、大人になってからも疲れやすい、精神的にダウンしやすいなど生きづらさを抱える状態(発達性トラウマを抱える状態)になるということです。

そこで、発達性トラウマがあると思われる場合は、交感神経優位になるか、背側迷走神経にシャットダウンするかの2極であるような自律神経の状態を自分で育む必要性が出てきます。このことを自律神経の「対処できる領域」を広げていくといいます。

そのようなポリヴェーガル理論の考え方から人の状態をみると、自分自身はもちろん、また新しい視点で他者も理解できるようになります。

例えば、疲れて寝込みやすい自分の自律神経を、寝込む時間が短くなるように調整するイメージを持ったり、怒りやすい人をあるトリガーによって交感神経優位になりやすい、対処できる領域が少ない人なのかもしれないと考えたり、そういった視点を得ることができます。

人の反応パターンは性格や体質ではなく、自律神経の状態が大いに関係すると考えられます。

自分でできるトラウマ解放の方法がわかる

書籍では、発達性トラウマが疑われる読者に向けて、自分でも簡単にできるトラウマ解放のワークがいくつか紹介されています。例えば以下のようなものがその一部です。

  • 散歩やウォーキング
  • 自然の音を聞く
  • 動物とあそぶ
  • ヨガ・ダンス・スポーツ
  • 笑う
  • 歌う など

書籍ではそれぞれのワークに対して理由や効果も解説されています。専門的なものではなく、日常の中で実践しやすい行動が多いです。

自分でできることを試した上で、何らかのセラピーを受けるなど、トラウマから解放されて自分らしく生きることへ向かっていけたらと私自身も考えています。

『その生きづらさ、発達性トラウマ?』はこんな人におすすめの本

きの
きの

次のような方に特におすすめしたい本です。

ポリヴェーガル理論について知りたい方

この書籍は、ポリヴェーガル理論における自律神経の仕組みを、より専門的に詳しく知りたい方におすすめの内容です。

交感神経や2つの副交感神経の働きについてはもちろん、幼少期からの養育環境と関連付けて、不適切養育がなぜ自律神経が育まれない原因となるのかがわかります。

自分で自律神経を調整していくための方法についても知ることができます。

生きづらさと向き合いたい方

私自身、これまでなんとなく生きづらさや疲れやすさを感じており、様々な対処法を試してきました。そのときは少し改善したような感覚があっても、いつの間にか元通り。

そんな私と同じような経験のある方は、この本にあるようなポリヴェーガル理論の観点で自分の生きづらさと向き合うと、何か解決の糸口が見つかるかもしれません。

私の場合は、HSPのような周囲の空気を察しすぎるなどの傾向も影響して、おそらく子どもの頃から「安心感」を感じにくかった環境であったことや、不適切養育などの関連から、自律神経が十分に育まれていないのかもしれないと気づくことができました。

そこで現在は、自律神経が対処できる領域を広げるためのワークをいくつか生活の中に取り入れて実践しているところです。

子育て世代の方

発達性トラウマや不適切養育について知ることは、自分の成育歴を振り返る上で重要ですが、同様に「自分が子育てをする」という側面からも非常に大切なものであると感じます。

それは書籍でも触れられていますが、「不適切養育をしないように」と親世代の方々を責める意味ではありません。自分の子育てについて考えるひとつの視点として有効であるということです。

我が子と向き合うのは、自分と向き合うことでもあると私は感じます。自分の生育環境を振り返り、そこに不適切養育があったかもしれないと気づいたときは、まず自分を癒すことが大切になります。

親自身が自分を労わりながら子育てすること、また、自律神経を育む「協働調整」という観点で子どもと接することで、これまでとは違った見方で子育てと向き合うことができるのではと感じます。

不適切養育は、人類の負の遺産であると書籍でも取り上げられています。それを断ち切る意味合いでも、多くの子育て世代の方に知っていただきたい内容の本であると個人的には考えています。

【まとめ】発達性トラウマとポリヴェーガル理論で生きづらさを紐解く

カフェラテと本

以上、書籍『その生きづらさ、発達性トラウマ?』の内容に基づき、発達性トラウマ不適切養育についてご紹介しました。

まとめ
  • 発達性トラウマや不適切養育についてポリヴェーガル理論の観点から解説する本
  • 自分の生きづらさの原因を探ることができる
  • 自律神経の状態から自分や他者を理解できるようになる
  • ポリヴェーガル理論について知りたい方はもちろん、自分と向き合いたい方や子育て中の方にもおすすめの本

この本を読んで、ポリヴェーガル理論についてより専門的に知ることができ、自分の生きづらさを不適切養育という視点から考えるきっかけになりました。

これまで様々な体質や人間関係の対処法を試してもいまひとつ効果が感じられなかったような場合にも、一度ぜひ読んでいただきたい本です。

これからもこの本を繰り返し読んで、自分の自律神経の状態をよく観察したり、対処領域を広げるワークによるセルフケアを習慣化していきたいと考えています。

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きの
きの

最後までご覧くださりありがとうございました。

何か少しでもご参考になりましたら幸いです。

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