こんにちは。きのです。
ご覧いただきありがとうございます。
HSP当事者として、体験談や学んだ知識を発信しています。
こんなお悩みはありませんか?
- 疲れやすくて困っている
- 自律神経の整え方を知りたい
- 普段の生活の中で安心感やリラックスを感じにくい など
安心感って自分で育めるの?
ポリヴェーガル理論という自律神経の仕組みをご存知ですか?
この記事では、ポリヴェーガル理論について知ることができる、書籍『「安心のタネ」の育て方』を読んで学んだことをご紹介します。
- 『「安心のタネ」の育て方』書籍の紹介
- ポリヴェーガル理論の簡単な解説
- 書籍の中の自律神経を育むワークを実践した感想
この記事を読むと、『「安心のタネ」の育て方』の書籍概要や、ポリヴェーガル理論について簡単に知ることができます。
漠然とした不安感や疲れやすさにお悩みの場合に、大変おすすめの本です。
私は不安を感じやすい性格で、「HSP」をきっかけに自律神経のポリヴェーガル理論についても知り、書籍を読んだり生活に取り入れるようになりました。
ポリヴェーガル理論から最新の自律神経の仕組みを知り、心身を整える方法のひとつとして参考にしてから、少しずつ体調や気分が安定したように感じています。
わかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
『不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方』書籍概要
書籍の簡単な概要をご紹介します。
基本情報
書籍の簡単な情報はこちらです。
- 2021年2月28日 初版発行
- 著者:浅井咲子
- 発行者:塚田太郎
- 発行所:株式会社大和出版
著者の浅井咲子先生は、公認心理師で神経セラピスト。日本におけるポリヴェーガル理論の第一人者です。
発達性トラウマや愛着などについて、神経系への働きかけを軸に様々な療法を取り入れたセラピーや、講演活動を行っています。
目次
目次の大まかな内容です。
- はじめに あなたの中に「安心のタネ」を育てよう!
- あなたの心と身体、「安心」できていますか?
- 第1部「安心」のカギは、3つの神経と4つのモード
- 第2部「安心」を育てる2つのスイッチ・47のワーク
- おわりに いつも、何があっても、「安心」に戻って来られる
書籍では著者の浅井先生が、ポリヴェーガル理論の第一人者として概要をわかりやすく解説した上で、安心を育む47のコツをワークとして紹介しています。
『「安心のタネ」の育て方』を読んで学んだこと
ポリヴェーガル理論による自律神経の仕組みや、安心感の育み方を学びました。
ポリヴェーガル理論は新しく提唱された自律神経の仕組み
『「安心のタネ」の育て方』を読んだ理由は、ポリヴェーガル理論について知りたかったからです。
2022年頃私が情報収集していたHSP界隈で、この本に注目が集まった時期がありました。
HSPを自覚する方が抱えやすいような、疲れやすさや不安感を和らげるためのひとつの考え方として、ポリヴェーガル理論における自律神経の仕組みが役に立つかもしれないと話題になったのです。
ポリヴェーガル理論とは、自律神経を「3つの神経と4つのモード」で表したもの。
従来、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分類されていましたが、このポリヴェーガル理論では、副交感神経がさらに2つに分かれると提唱されました。それが、「背側迷走神経」と「腹側迷走神経」です。
背側迷走神経(バックスイッチ)は休息や消化、ひとりでリラックスすることを司ります。背側迷走神経(フロントスイッチ)は他者と心地よくつながる働きをします。
この2つの副交感神経がしっかり発達している状態が社会生活においては好ましいとされます。
それからポリヴェーガル理論では、人の状態に関わる自律神経のモードを4つに分類しました。この本ではわかりやすい表現で紹介されています。
交感神経優位である「たたかう・逃げるモード」。腹側迷走神経優位である「つながりモード」。そして背側迷走神経のモードは2つあり、適度にリラックスできる「休息・消化モード」、抑うつ症状などにつながる「凍りつきモード」が存在します。
- 交感神経
- 背側迷走神経(バックスイッチ)
- 腹側迷走神経(フロントスイッチ)
- 凍りつきモード(背側迷走神経)
- たたかう・逃げるモード(交感神経)
- 休息・消化モード(背側迷走神経)
- つながりモード(腹側迷走神経)
それぞれのモードに関わる自律神経の土台が育っていれば、人は安心して他者と関わり社会生活を送れるといわれます。
しかし、本来幼少期から他者との関わりを通じて育まれるはずの自律神経の土台が不安定であると、様々な問題が生じる可能性が。
例えば「休息・消化モード」に入るマイルドなブレーキがうまく働かずに、「凍りつきモード」に入り抑うつ状態になりがちであったり、「たたかう・逃げるモード」で常に緊張した状態になるなど、対人関係における心身の悩みと自律神経は大いに関連があると考えられます。
私自身の対人関係パターンを振り返ると、人と関わるための「休息・消化」と「つながり」2つのモードがまったく育っておらず、人の中で常に緊張している「たたかう・逃げる」と、疲れて引きこもる「凍りつき」の間を行き来しているだけだったと実感しました。
自分の性格や考え方ではなく、自律神経の側面からそういった悩みを紐解くこともできるという視点がとても新鮮でした。
2つのスイッチにより安心を育てる47のワーク
書籍の冒頭で、著者の浅井先生は「安心」を「人との関係性や環境への信頼感覚」と表現しました。その信頼感覚を育むためのワークが、書籍後半では多く紹介されています。その種類は47個。
ひとりでリラックスするバックスイッチ(背側迷走神経)、他者と関わる腹側迷走神経(フロントスイッチ)、2つのスイッチごとにワークが記載されています。
まずバックスイッチから取り掛かることが効果的だと本の中ではいわれています。ひとりでリラックスするスイッチを十分に育ててから、他者との関係に働くスイッチも育てるようなイメージです。
ワークといっても難しいものではなく、すべて日常生活において実践しやすい、ちょっとした体の使い方のような内容です。47個すべて行う必要はなく、自分の好きな取り組みやすいもので構いません。
私が実際に習慣化しているワークの一部を例としてご紹介します。
- 腎臓の位置に手を当てる
- お腹を手の平で温める
- ぼーっとする時間を取る
- 目や眉を動かす
- 「べー」っと舌を出す
- 目を休める・温める
どれもとても簡単な内容です。もっと詳しく知りたい場合は、ぜひ実際に本を読んでみてください。
私がワークを実践した感想
書籍で紹介されるワークを私も毎日実践してみました。
まずバックスイッチから、慣れてきたらフロントスイッチも、という流れで、私も書籍の中のワークを実践するようにしました。
1か月ほど習慣化して、次のような効果を実感しました。(2023年8月現在)
ワークを行うことでリラックスした状態を体感することができ、「安心ってこういう感じなのかな」と感覚を掴むきっかけができました。表情や気分も何となく明るくなってきたように自分では感じています。
それから、様々なワークを知ったことで、日常生活の中で何か疲れやイライラなどを感じる場面があったとき、深く考えすぎずにワークを実践することで、体から気持ちを安定させることができるようになってきました。
この本で学んだことを活かして、自律神経という観点からこれからも自分の状態をみていきたいです。
【まとめ】自律神経を整えてもっと生きやすくなろう
以上、書籍『「安心のタネ」の育て方』やポリヴェーガル理論についてご紹介しました。
- ポリヴェーガル理論第一人者の方による書籍
- 自律神経を3つの神経・4つのモードで解説
- 47個のワークで自分の自律神経を育み整えることができる
この本を読んで、人間関係や体調の悩みの根底には性格だけではなく、自律神経の仕組みが関係する可能性を知ることができたのが、自分の中では大きな変化でした。
ポリヴェーガル理論に関心があったり、心身を自律神経の観点から考えてみたい場合に、大変おすすめの書籍です。
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また、別の記事ではポリヴェーガル理論と人の成長に関する書籍もご紹介しました。よろしければあわせてご覧ください。
最後に、筆者のプロフィールと、活動紹介ページのブログ内リンクを掲載いたします。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
何か少しでもご参考になりましたら幸いです。