こんにちは。きのです。
ご覧くださりありがとうございます。
HSP当事者として、体験談や学んだ知識を発信しています。
お子さまのこんな様子が気になることはありませんか?
- ちょっとしたことですぐ泣く
- 喜怒哀楽やイヤイヤの感情表現が激しい
- 集団の輪になかなか入っていけない
- 大人が驚くような発言や質問をする
- とても甘えてきたり登園登校渋りがある など
どうしてうちの子はこんなに神経質なんだろう?
このような特徴があるお子さまは、もしかしたらHSCの可能性があります。HSCは簡単にいうと、HSPの特徴を持つ子どものことです。
この記事では、2021年からHSPについて情報を集めてきた当事者の私が、HSCについて解説します。
- HSCとはどのような概念なのか
- HSCと思われるお子さまへの接し方
- 自分の子がHSCかもしれないと感じた具体例
- 参考書籍 など
この記事を読むと、HSCがどんなものか概要がわかります。
子育て中の方や日頃お子さまと接する機会のある方が、敏感な性格のお子さんへの対応などに迷う際に、少しでもヒントになりましたら嬉しいです。
HSPについて詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
わかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
HSCとは?
まず、HSCについて簡単に解説します。
HSC:Highly Sensitive Child ひといちばい敏感な子
HSPを提唱したアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって、HSCの概念も提唱されました。
約5人に1人の割合で存在。私たちHSPを自覚する大人もかつてはHSCだったといえます。
敏感な部分はそのお子さまによって程度に差がありますが、DOES(ダズ)という4つの性質をすべて持つなど、基本的にはHSPと同様の特徴があります。
また、これもHSPと同様で、HSCの気質を持つお子さんの性格は、約7割は内向的、約3割は外向的といわれています。
普段から大人しいといわれるお子さまだけでなく、積極的に感じる性格のお子さまでも、敏感な部分があり接し方に迷うような場合は、もしかしたらHSCの傾向があるかもしれません。
HSCへの接し方
HSCと思われるお子さんへの接し方を具体的にご紹介します。
子どもは生まれながらに泣くことで意思表示をしたり、イヤイヤ期があったりします。多かれ少なかれ、敏感な部分は共通して持ち合わせているように感じられますよね。
その中でも、ひといちばい敏感であるHSCのお子さまは、一般的にいわれるしつけなどの対応方法が合わない場合もあるそうです。
HSCは自己肯定感が育まれにくい傾向があるという説もあります。
自分で自分を肯定する気持ち。自分の良いところも悪いところも全て引っくるめて愛されるという経験によって育まれる。(親が悪いことはきちんと叱っても普段は笑顔で受け入れてくれる など)
- 人からの言葉を強く受け取りやすく、しつけの影響を受けやすい
- 自分に厳しく完璧主義であるため、自分を責めやすい
- 親や大人の気持ちを察知しやすく、手のかからないいい子になりやすい
- 集団生活が苦手であり、人と同じようにできない自分に自信が持ちにくい など
そのため、HSCのお子さまへの対応としては、厳しくしつけることよりも、気持ちを受け止めることに重点を置くことが大切であるといわれます。
- 厳しく叱らず、優しく注意する程度で十分伝わる
- 良いところ、できているところをほめる
- 話に共感したり、気持ちを言葉にして返してあげる
- 友達にされて嫌だったことなど、ネガティブなことも否定せず聴いてあげる
- その子の気持ちやペースを尊重する など
甘やかしている、過保護であると一見すると受け取られるような対応方法もあります。しかし、甘えがわがままにつながると一概には言えません。
お子さまによっては安心感を得るために必要な場合もあると考えられています。これは、甘やかすと甘えさせるの違いと表現されることかもしれません。
そして、HSP当事者が自分の気質と向き合うときに重要といわれるような視点も、HSCのお子さまと向き合うときにも大切であるといわれています。
- 「この子はこの子でいいんだ」と、他のお子さんや保護者の方などと境界線を引く
- リフレーミングという技法によって、短所と思われる部分を長所として捉え直す
- 白か黒かではなくグレーを認めて、完璧にできなくてもできたところをほめる など
このようにHSCについての情報を集めていくと、HSPが脳反応の傾向のひとつであるならば、敏感なお子さまが存在することも自然なことだと理解できます。
必ずしも育て方や環境が良くないからではなく、生まれ持った気質の影響が大きいのです。対応方法によってのびのびと成長していくことが期待できます。
なお、HSCについてはこちらの書籍を参考にまとめさせていただきました。HSCはもちろん、子育て全般の知識としても大変参考になる本です。
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我が子がHSCかもと感じた話
もしかしたら我が子はHSC?と感じたエピソードをご紹介します。
自分がHSPだと知って情報を集め始めた頃に「HSC」という概念も知りました。
HSP気質の遺伝性については、まだ解明されていない部分が多いようです。私には娘ふたりと息子ひとり3人の子どもがいます。
人に対して消極的である自分と比べて、娘ふたりは積極的に人と関わることができます。そのため、なんとなくHSPではないだろうと感じていました。
しかし、完璧主義であり感受性豊かと周りからもいわれることの多い長女に対しては、どことなく扱いにくいと感じてしまうときが多かったです。
どうしてなのだろう?と悩んでいたところ、先ほどご紹介した、長沼睦雄先生の著書の一節が目に飛び込んできました。
活発で好奇心旺盛なHSS型のHSPの子どももいます。
~中略~
元気があってやさしくて楽しい子なのに、疲れやすくてイライラしやすく、感情がはげしくて気むずかしいのなら、元気さの陰に隠れたHSPのせいなのかもしれません。
(長沼睦雄著「敏感すぎる自分を好きになれる本」p.210より)
この内容が、まさに長女の特徴と一致していました。
それからは、長女はHSCとあまり決めつけないように気をつけながら、困ったときは共感したり安心させてあげるような対応をするようにしています。
HSCに関する知識を参考にしながら過ごすことで、親としても気持ちに余裕を持つことができるようになっていきました。
HSCについて学んだことは、我が子がHSCであるかそうでないかに関わらず、これからも子育ての中で活かせるものだと感じます。
HSPは遺伝するのかという観点で、我が子3人の性格的特徴をまとめた記事もあります。よろしければあわせてご覧ください。
【まとめ】HSCの知識を子育てのヒントに
以上、HSCについての解説と我が子がHSCかもしれないと感じたエピソードをご紹介しました。
HSCはHSPと同様に、比較的新しい概念です。発達障がいなどとの差別化が難しい状況にあり、医療や教育など、様々な分野でまだ理解が統一されていない段階のようです。
専門家の方によってHSCの扱い方が異なる印象だと伺います。これからも研究が続いて、理解が広がっていくことを期待します。
敏感な気質を持つお子さまが、ご家庭や学校生活において、少しでも安心して毎日を過ごせますように。健やかに成長していける世の中になっていくことを願います。
親でありHSP当事者である私にできることを、これからも考えていきたいです。
この記事が、お子さまの敏感性にお困りの際に少しでも役立ちましたら、とても嬉しく思います。
最後に、筆者のプロフィールと、活動紹介ページのブログ内リンクを掲載いたします。
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最後までご覧くださりありがとうございました。
何か少しでもご参考になることがありましたら幸いです。