こんにちは。きのです。
ご覧くださりありがとうございます。
「グロームス腫瘍」という疾患をご存知ですか? あまり聞きなれない名称かもしれません。
こんなお悩みをお持ちではありませんか?
- グロームス腫瘍の手術予定である
- 違う症状だが手を手術する予定がある
- 手の指の痛みが気になる など
この記事では、少し前の話になりますが、私が2015年に体験した、右手親指グロームス腫瘍の摘出手術についてご紹介します。
- グロームス腫瘍とはどんな疾患か?
- 私が体験した具体的な症状
- 発見から手術までの流れ
- 手術の様子
- 術後の経過 など
この記事を読むと、グロームス腫瘍の通院や手術の体験談の一例がわかります。
私の場合は、指先の腫瘍摘出手術を2015年に行い、その後現在まで痛みや再発はなく過ごしています。
具体的な体験談をわかりやすくご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
グロームス腫瘍とは?
グロームス腫瘍(グロムス腫瘍)とは、いったいどのような疾患なのでしょうか。専門機関のホームページでは以下のように説明されています。
グロムス腫瘍とは末梢血流の調節器官であるglomus cutaneumより発生する腫瘍です。
グロムス腫瘍|疾患情報|溝口病院ホームページ
成人以降(20~60代)に発症し、やや女性に多い傾向があります。爪床(爪の下の皮膚)下、指腹部(指先のてのひら側)に発生する事が多く、大きさは1mm~5mm程で、皮膚または爪の上より青く 見える事もあります。
グロムス器官という血流を調整する組織から発生する腫瘍のことを称するようです。手の指にできることが多いようですが、足の指などにもみられるとのこと。
小さくて丸い腫瘍が、指先などの末梢神経に発生。爪の下や指の腹部分などにできることが多いようです。
私の場合は、右手親指の腹にグロームス腫瘍ができました。
体験した指の症状
腫瘍の発見前、私にはこのような症状がありました。
右手親指の腹に少しでも物が触れると、電流が走ったように痛むことが何度も続きました。
例えば、ペットボトルを掴んだときに突然の痛みで落としてしまうなど。物を掴んだときに、痛みで反射的に物を離してしまうくらいの痛みです。
症状を感じた当時は子どもが0歳で、抱っこなどのお世話をしていました。
そのため、痛みを感じ始めた当初は「肩こりなどで指の神経に痛みを感じているのかな?」と思っていました。
その後しばらくしても痛みが改善しないため、地域の整形外科を受診することにしました。
地域の整形外科を受診
まず、地域の整形外科を受診。症状を説明し、肩や背中、手のレントゲンを撮影しました。
レントゲンを見ると、右手親指に腫瘍のようなものがある可能性があります。
手術が行える専門の病院を受診することをお勧めします。よろしければ紹介状を書きます。
診察の結果、肩こりなどの影響ではなく、手の指の痛みの部分に腫瘍がある可能性が高いことがわかりました。
その話を聞いたときはとても驚きましたが、子どもをたくさん抱っこしているからだろうなど自己判断せずに受診して本当によかったと思いました。
手の外科病院を受診
専門病院での診察や検査、手術の様子などをご紹介します。
初診
紹介状を書いていただき、県内の「手の外科」を専門として扱う病院を受診することになりました。
初回の診察で、改めて症状を説明し紹介状の内容を確認していただきました。
レントゲンは以前の病院で撮影しているため、MRI検査をすることになりました。
MRI検査
総合病院の一般的なMRI検査は、横になり内臓などを検査します。
今回は手の外科専門病院ということで、球体のような機械に右手のみを入れての検査でした。
椅子に座り機械に手を入れて、30分~1時間ほどで終了しました。
診察
MRI検査の結果、やはり右手親指に腫瘍があることが確認されました。
具体的な手術の日程を相談させていただき、次回の通院で日帰り手術を行うことになりました。
手術
- 日帰り手術
- 麻酔:右手のみ局部麻酔
- 所要時間:1時間程度
手術は日帰り手術で、局部麻酔を使用し1時間ほどで行われました。
手術台に横になり心電図をつけて、右手に麻酔の注射をしました。
「今指にメスを入れていますよ」「腫瘍取り出しますね」など、担当医の方がこまめに声を掛けてくださり、安心して手術を受けることができました。
はじめての手術だったので、かなりの緊張。心電図を見ている看護師さんに心配されるくらい、心拍が上がっていました(笑)。
その2年後に今度は卵巣を手術することになったのですが、こちらは全身麻酔の本格的な手術でした。
今思えば、右手の手術がまるで予行練習のようでした。このような体験が何度か続くと、本当に健康が第一だと思い知らされます。
傷口を縫っていただき、手の手術は無事に終了。摘出した腫瘍は生検に出すことになり、後日その結果を知らせていただくことになりました。
右手親指の腹を縦に2cmほど切った状態でした。
右手親指にはガーゼと包帯。麻酔が切れると2~3日くらいは傷口に痛みが。抜糸までの間、育児や家事はパートナーに協力してもらい、できる範囲で行いました。
抜糸
手術の1週間後に、抜糸をするために通院しました。
傷口が塞がってきていることを確認していただき、特に問題なければ次回の通院で終了となることを説明されました。
術後の診察
手術から1か月後に通院し、手術後の状態や生検の結果についての診察がありました。
手術の傷は特に問題なく回復。腫瘍の生検の結果は「良性」だったことがわかりました。
後日何か痛みなどの症状がありましたら、また受診するようにしてください。
特に気になることがなければ、これで通院は終了になります。
生検の結果もわかり、本当にひと安心しました。その後特に気になる症状はなく、通院は終了となっています。
術後現在の様子
記事作成時点で手術から7年経っていますが、指の痛みは再発していません。
手術でメスを入れた部分が、触ると少し硬くなっているように感じる程度です。
また指に違和感や激しい痛みを感じたときは、腫瘍がある可能性も考えて病院を受診しようと思います。
【まとめ】指先の痛みはグロームス腫瘍に注意
以上、グロームス腫瘍の体験談をご紹介しました。
- 物を掴むときに右手親指の痛みを繰り返し、病院を受診
- 地域の整形外科で専門病院を紹介
- 日帰り手術で腫瘍を摘出
- 腫瘍の生検は良性
- 術後痛みなどの再発は今のところなし
私の場合は、手の指の痛みを肩こりの影響などと自己判断せずに、病院を受診して本当によかったと今思います。
また、腫瘍ができた場所が指の腹部分であったため、比較的スムーズな治療で終わりました。爪の下などに腫瘍があると、手術がさらに大変だとお聞きします。
繰り返す指の痛みを自覚する場合は、私のように腫瘍がある場合も考えられます。我慢や自己判断をせずに一度病院を受診することをおすすめします。
私の体験談が、何か少しでもご参考になりましたら幸いです。
最後に、筆者のプロフィールと、活動紹介ページのブログ内リンクを掲載いたします。
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最後までご覧くださりありがとうございました。